エアコンの冷暖房による肌乾燥ダメージと保湿ケア

エアコンの冷暖房による肌乾燥ダメージと保湿ケア

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冷房・暖房に関わらずエアコンを使うと空気の乾燥で、どうしてもお肌もカサカサしてしまいます。

朝のスキンケアでしっかりとお肌を保湿しているのに、夕方になるとお肌のカサカサだけでなく、メイクが粉を吹いたようになったり、さらに酷くなるとお肌の痒みやピリピリ感を感じた経験がある方も多いと思います。

また、夏に学校や職場でエアコンの冷房が効きすぎで、カーデガンなど薄手の上着が必要になるほどの涼しさや寒さを感じることがあると思います。

そして、夏と言えば冬に比べて蒸し暑さ原因でもある湿度自体も高いのに、エアコンの冷房でこのような涼しさや寒さを感じていると、お肌の乾燥だけでなく人によっては皮脂が大量に分泌されて脂性肌（オイリー肌）のようになることもあるのではないでしょうか？

自宅にいてエアコンが原因でお肌の乾燥を感じるのであれば自由にエアコンの出力を調整したり、室内の湿度調整を行うなど色々な対応ができます。

しかし、学校や職場など大人数の人が共有するスペースで、自分の肌に良いようにエアコンの出力調整などするのは周囲の人達が気になって、なかなか難しいのではないでしょうか？

そもそも、なぜエアコンを使うとお肌が乾燥するのでしょうか？

エアコンによるお肌の乾燥を防ぐには、まずは、そのメカニズムを知ることが重要になります。

エアコンの乾燥によるお肌の赤みやかゆみが引き起こされる原因を知ることで、逆にエアコンが原因となる肌乾燥の対策も効率良く行うことができると思います。

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エアコンによる温度と湿度の変化

実際は、暖房でエアコンを使う時に空気が乾燥するのではなくて、室温が上がることで空気が乾燥するのです。

空気は、その温度で含める水分量が決まっていて、これを「飽和水蒸気量」と言います。

この飽和水蒸気量を100％としたとき、空気中に含まれている水分量の割合が湿度と呼ばれ、気温が上がるほど飽和水蒸気量も増加し、例えば、空気に対して飽和水蒸気量が10だった時、水蒸気の量が3の場合の湿度は30％になります。

この状態でエアコンを入れると室温が上がって、仮に飽和水蒸気量も12に上がったとしても、空気中にある水蒸気の量は3のままです。

そうすると、飽和水蒸気量12に対して、空気中の水蒸気量は3なので、湿度は30％から25％に下がることになります。

そして、お肌は空気中の水蒸気の絶対量ではなく飽和水蒸気量の相対値で湿度を感じます。

このように、エアコンを暖房で使用すると、温度に対して飽和水蒸気量の相対値が下がって、お肌が乾燥するのです。

そうなると、普段からお肌を守ってるバリア機能が低下して、お肌にエアコンの風や髪の毛が当るだけでも、お肌がピリピリしたり赤くなるなどの敏感肌になることもあります。

冷房・暖房に関わらずエアコンを使うと空気の乾燥で、どうしてもお肌もカサカサしてしまいます。

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エアコンを冷房で使用した場合のお肌の乾燥

逆に、エアコンで冷房を使って室温を下げた場合はどうなのでしょうか？

室温が下がれば相対的に湿度は上がると思われますが、そうはいきません。

それは、エアコンから出る冷風自体が、とても乾燥しているからです。

また、暑さで汗をかくとお肌から水分が流れ出してしまい、それが乾いてまた汗をかくという繰り返しによっても、どんどんお肌は乾燥していき、汗で湿ってる角質層はもろくなっていて崩れやすい状態になっています。

それに関連して、暑さで汗と一緒に脂性肌（オイリー肌）だと勘違いをするほど大量に皮脂が分泌されますが、お肌の表面を皮脂が覆っているのにも関わらず、お肌の内部が乾燥しているインナードライ肌という状態の方が急増しています。

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このような環境でお肌を乾燥から守るのなら、できるだけ、エアコンを使う時には、加湿器も一緒に使うようにしましょう。

また、オフィス向けパソコンのUSBで電源が取れるパーソナルタイプの加湿器を使用したり、濡れたタオルを干すなど、空気中の飽和水蒸気量の相対値を増やす工夫は、お肌の乾燥対策になります。

ほかにも、エアコンの風が直接身体に当たらないように風向きを調整する、買い替える際には加湿機能付きの物にするといった方法もあります。

このようにエアコンが引き起す冷暖房の乾燥からお肌を守るには、肌外の対策として空気中の飽和水蒸気量の相対値を増やすのと同時に、肌内の対策として、お肌の保湿力を高めることも重要です。

そのため、自分の肌に合う保湿効果の持続する保湿化粧品を選ぶことも、エアコンの乾燥からお肌を守るのには大切であり、環境面のちょっとした工夫を加えることも乾燥からお肌を守るのに効果的です。

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